ハーブや自然にちなんだ音楽について
8月22日「お茶と音楽のサロン会」第1回の「ティータイム」は、新型コロナ感染拡大予防観点で、残念ながら「Marisの庭のハーブたち」は簡素化して行うことにいたしましたが、「ティータイムコンサート」は予定通り実施いたします。その中で演奏する「ハーブや自然にちなんだ音楽」について、当日の会話を簡素化する意味もあり、あらかじめ概要を書いておきます。
♫ ハーブや自然にちなんだ音楽
・メランコリーガリヤルド
蛙のガリアルド
エリザベス女王のガリヤルド
・ロミオとジュリエット
・スカボロフェア
・瑠璃色の地球
演奏:熊坂勝行(日本ギター連盟正会員)
ハーブは、日本では3、40年位前に大ブームになりましたが、約500年前のイングランドでもブームだったようです。
最初は、その頃、大変人気のあったジョン・ダウランドのリュート曲から「メランコリーガリヤルド」。
ダウランドは「メランコリーの巨匠」といわれ、イングランドだけでなくデンマークはじめ欧州中に知れわたっていたそうです。
当時はイングランドはエリザベス女王の時代で、イングランドが最も栄えていたころ。
リュートを弾くエリザベスⅠ
「蛙のガリヤルド」 エリザベス女王にフランスのアンジー公との縁談話があった。エリザベスはアンジーに蛙というあだ名をつけた。アンジーから蛙のイヤリングが贈られ、女王は身につけていたという。しかし、宗教上の問題で結構には至らなかった。アンジーは若くして亡くなってしまい女王は大変悲しんだ。そして女王は生涯独身だった。悲しい物語を優雅に綴った名曲。
エリザベス女王はリュートが大変好きで4人のリュート弾きを身近に置き、寝る前に演奏させていたという。ダウランドは女王に仕えたかったが宗教上の問題でかなえられなかったらしい。ダウランドは「エリザベス女王のガリヤルド」を作曲している。一説には、これで女王は美容体操をしていた、とレコードの解説に書いてあったような。。 実際は典雅な作品。
ダウランドとのほぼ同じ年に生まれたウィリアム・シェイクスピア。彼の作品にはハーブやリュートが良く出てくる。この時代ハーブは生活に必要なもので貴重なものだったのだろう。ハムレットではヒロインがローズマリーをハムレットと間違って渡す印象的な場面がある。
昔、神戸女学院にシェークスピアガーデンというハーブガーデンができたと聞き、見学に行ったことがありました。シェークスピアの芝居に出てくる百種類余りのハーブを鑑賞できる見応えのあるものでした。
シェイクスピアに関しては、イタリア映画から「ロミオとジュリエット」を演奏します。
シェイクスピアは、それまでに伝承されていた話をもとにすることが多かったらしいが、そこにハーブなどを登場させたようです。何となく携帯電話が普及して来るとそういったものをネタにしたテレビドラマが出てくるといった感じでしょうか。
「スカボロフェア」 ハーブが登場する歌、今回一番聴いて頂きたいところです。おそらく皆さんもご存じだと思いますが、15世紀のころから伝承されていると言われています。
Parsley, sage, rosemary and thyme
「瑠璃色の地球」 松田聖子が歌って大ヒットした。このアトリエでも演奏したことのあるクラシックギタリスト林祥太郎が編曲したものをもとに少しリアレンジして演奏します。
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